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再手術宣告を受けました

「これがね、脳梗塞のキズなんだよね」

MRIの画像に映る白い影。

それを見た瞬間心臓が縮まった気がした。

せっかくなので今の心境を残しておこう。

はじめての手術のときは
まだブログをやっていなかったから。

新鮮な気持ちを忘れないように。
未来の自分に届けてあげよう。

殴り書きです。あしからず。

今日大学病院に行ってきた。

わたしの起業のきっかけでもある
とある脳の指定難病。

もともと完治はしないものだけど
じわじわ、じわじわと、悪化していて

ついに再手術をするところまできてしまった。

覚悟はしていたけど。

MRI画像の説明から始まり
検査入院の軽い説明と予約、
そのまま投薬のための採血検査、
そして待合室に戻ってきて待機。

その時間に思わず
張りつめていた糸がほどける。

ぽろりとこぼれた涙。

わたしは思い知らされる。

いや、ほんとは覚悟なんて
できていなかったのかもしれない。

心のどこかで自分はもう大丈夫と
思いたかっただけなのかもしれない。

あのつらい、日々をもう一度。

そんな覚悟、できないなぁ…

1回目は何もかもがはじめてで、

なにがどのくらい辛いのか。

なにがどのくらい痛いのか。

知らなかった分
「もう二度とやりたくない」
と思うだけで済んだ。

ただ、今回はちがう。

実際に現実のものとなって
眼の前に突きつけられてしまった。

半年ぶりの定期検診。
前回はなかった白い影が2ヶ所。

「脳梗塞のキズ跡」

大きなショックだった。

損傷した部分はもう二度と治らない。

記憶がなくなるかもしれない。
喋れなくなるかもしれない。
歩けなくなるかもしれない。

場所が悪ければ
取り返しの付かない後遺症になっていた。

それがこんなにも恐ろしい。

直近1ヶ月くらいの新しいキズと
6ヶ月以内であろう古めのキズ。

ぼんやりあの日かなという心あたりはある。

けど、脳梗塞の自覚はなかった。

全く、思いもしなかった。

案外人間死ぬときも
そんなもんなのかもしれない。

仮に命は助かっても。
自分が自分じゃなくなっていたら。

わたしは希望を持って
生きられるだろうか。

処方箋をもらって病院を出る。

薬局は人がいっぱいだった。

正直はやく家に帰りたくてたまらなかった。

家で待っててくれている家族に。
母に、父に、姉に、1歳の甥に。

会いたくてたまらなかった。

処方箋を握りしめ。

薬局には向かわずに。

そのまま、駅へと急いだ。

自分が大好きなクリームパンと、
家族が大好きな焼き鳥を人数分買った。

処方箋は明日薬局で出せばいい。

今はみんなの喜ぶ顔がみたかった。

お正月の一時的な帰省中で
明日には福岡に戻らないといけない。

残されたわずかな時間は
なるべく家族と居たかった。

出張帰りの母と合流できそうだったので
改札前で母を待つことにした。

小走りの母の姿が見えたとき
「別に走ってこなくてもいいのに」
となんだか笑いそうになって
とてもほっとした。

家まで車で20分ほど。

改札で合流してから駐車場まで

病院どうだった?
検査どうだった?

母はいろいろ聞いてきた。

ぽつり、ぽつりと
言葉を選びながら話す。

でも、話してたら

しだいに

喉が苦しくなって

熱くなって

痛くなって

声が出せなくなった。

そんなわたしに気づき、

母はただ静かに家まで運転してくれた。

帰宅後、父と姉、1歳の甥が
「おかえり」で迎えてくれる。

姉と甥も帰省中だ。

いつもと変わらず、
甥が突拍子もない行動をして
父がつっこんで、姉が笑う。

甥がイタズラをして
姉が怒って、父が茶々をいれる。

父]今日はうなぎだよ〜
私]えー!焼き鳥買ってきちゃった
姉]やったー!なになにー!?

父]この焼き鳥屋タレが変わったねえ
姉]夜食に少しもらっといていーい?
私]うん、クリームパンもあるよ〜

こんな日常を送る家族に。

愛おしいなあ

という思いが込み上げてきて
力が抜けてしまう。

ふわりと頬がゆるむ。

暗いムードにしてしまうのが
もったいない気がしてしまう。

最後の日だしね。

母には伝えた。

まあいいでしょう。

今日は楽しく過ごしましょう。

「よお〜〜し」

姿勢をかがめて
甥にちょっかいをかけに行く。

ニコニコで逃げ回る小さな頭。

キャッキャっと笑う可愛い声。

こんな日が、ずっと続けばいい。

数分後、

そっとリビングを抜け出し
仏間の部屋に行き手を合わせにいった。

ここには大好きなおばあちゃんが2人眠っている。

おばあちゃん、ただいま。

そして、もう1つ。

今日はお願いがあって。

もう一度、しっかりと
手を合わせ直す。

どうか、どうか

いつまでも家族が、笑顔で
元気に過ごせますように。

静かな仏間でひとり

強く、強く、祈る。

そんなわたしの隣に
母がそっとやってきた。

母はゆっくりと隣に座り
そして同じように手を合わせる。

遠くで甥っ子の元気な声が聞こえる。

なんだかここだけ
別の世界みたいだ、と思った。

母とふたり。

わたしも改めて手を合わせる。

2人の静かな時間が流れた。

おかーさん、

なにを考えているんだろう。

全部話しちゃってよかったのかなぁ…

わたしね、

3年前。

病気になったときに
自分の未熟さを思い知って

守られてばかりの存在から
守れる存在になろうって思ったんだ。

時間も、お金も、手に入れて
いざというときに頼ってもらえる
強く優しい人間になろうって。

自分の、完治しない病気と
おばあちゃんの死が教えてくれた。

人はいつ死んでもおかしくない。

自分も周りの人も
生きているのは当たり前じゃない。

もっと毎日を大切に生きなきゃって。

生きたいって。

そう決意して、起業して。

二度目の人生のつもりで頑張ろうって。

でも、当時の決意は日に日に薄れて
てきとうに過ごす1日が増えていって…
気づけば将来のこと考えずにいたよ。

時間とお金を手にした後は
なんだか自分のことばっかりだった気がするよ。

術後何日もベットから動けない日々に、

食べたり、歩いたり、笑ったり。

そんな日常が本当は
とっても嬉しくて
とってもありがたいことなんだ

当たり前なんかじゃないんだ、って。

気づいたはずだったのに。

毎日を大切に生きようって
心に誓ったはずだったのに。

なぜ忘れてしまうんだろう。

なぜ薄れてしまうんだろう。

ああ、こんな自分が嫌いだなぁ…

ぎゅっと目をつぶる。

肩に力が入る。

そんなわたしの肩に
母がぽんと両手を置いた。

黙っていたはずだけど
なにか感じたのだろうか。

わたしは母の顔を見れなかった。

うつむいたまま
顔をあげられないわたしに

ただ、母は、穏やかに

でも確かな力強い声で、

「だいじょうぶだから」

と言った。

たった一言残し、

そのまま静かに部屋を出ていった。

その一言に込められた
励まし、祈り、そして、…

わたしはまたうっかり泣いてしまい
しばらく仏間を出られなかった。

母の「だいじょうぶ」が
これから先の通院生活の
わたしのお守りになる気がした。

リビングに戻ったあとも
母は何も言わないでいてくれた。

ただその優しさがありがたかった。

これからはじまる毎日。

3年前は残せなかった当時の記録。

感情、しっかり残して、刻み込もう。

痛いことも頑張ろう。

大丈夫。

いまは、大丈夫って。

日々思うしかない。

3年前とは違う。

手術費も、入院費も、薬代も、
全部自分で出せる。

出せるようになった。

これは紛れもなく
3年前のわたしのおかげだから。

そこは胸を張っていこう。

未来のわたしへ。

今度はちゃんと残していくから。

しっかり胸に刻み込んで、

これからの生き方の道標にしてください。

最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

ブログサボリ気味だったけど
1月〜3月は海外に行くので
またぼちぼち投稿しようかな。

また会いましょう。

ではでは。





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